近年、日本各地で自然災害が頻発し、特に田舎暮らしを始めたばかりの方々にとって、防災対策は避けて通れない重要なテーマです。山間部や農地の近くに住むと、都市生活では考えなかったリスクに直面することがあります。今回は、私自身の移住経験を基に、田舎暮らしでの防災対策を詳しくご紹介します。これから田舎に移住を考えている方や、防災に対する意識を高めたいと考えている方に向けて、実際に役立つ備えについて解説します。
地域のリスクを知る – ハザードマップと地形の理解
田舎に移住する際、まず最初に確認すべきはハザードマップです。
移住先がどのような自然災害に見舞われやすい地域かを事前に理解することは非常に重要です。特に、山間部や河川近くの土地では、土砂災害や洪水のリスクが高いことがあります。
私が住む山口県も、豪雨による土砂崩れや河川の増水が心配される地域です。最新のハザードマップを確認し、その情報を基に避難場所や避難ルートをチェックしておくことが、災害時に冷静に行動するための第一歩です。
また、地域によっては、住民が協力して防災活動を行うケースもあります。地域の防災活動に参加することは、災害時の情報共有や助け合いに繋がります。移住後の地域の特性を理解し、実際にどういった災害リスクがあるかを把握しておくことで、より効果的な備えができます。
生活基盤の強化 – 太陽光発電と温水器の導入
田舎暮らしでの防災対策では、日常的に使っているライフラインの確保が重要です。
- 井戸水を使用しており、電気で水を汲み上げています。
- 食事の調理の際は、IH調理器を使用しています。
- 万が一、停電が発生すると、これが機能しなくなります。
- お風呂の湯沸かしは、移住当初は電気を利用していましたが昨今の物価高騰から薪を使っています。
我が家では電気に対する依存が、上記の様に高い事から、将来的にライフラインの備えの試みとして、太陽光発電システムを導入する予定です。
停電が長引いた場合でも、太陽光発電によって電力を確保できる仕組みを作っておけば、非常時にも安心です。さらに、温水器の設置も検討しています。災害時には、水道の供給が止まることもありますが、温水器があれば水の加熱が可能となり、生活がしやすくなります。
これらの設備を整えることは、初期投資が必要ですが、長期的には自立した生活ができるようになります。自然の力を利用したエネルギー源を確保することは、防災力を高める重要なステップとなります。
自給自足 – 災害時の食料確保
田舎暮らしの大きな特徴のひとつは、自給自足の力を高めることです。例えば、私の家では鶏を飼育し、卵を確保しています。卵は非常に栄養価が高く、災害時には重要な食料源となります。さらに、卵を孵化させることで、次の世代の鶏を育て、持続的に卵を得るシステムを作り上げています。これにより、万が一食料供給が途絶えても、ある程度自分たちで食料を確保できる自信が持てます。
また、家庭菜園にも挑戦しており、ピーマンや葉物野菜など、比較的育てやすい作物を育てています。これにより、新鮮な野菜を得ることができ、食料の多様性を確保しています。これらの取り組みは、災害時だけでなく、普段の生活でも非常に有益です。
避難計画 – 早期対応と移動手段の確保
自然災害が発生した際に重要なのは、迅速な避難です。私が住む地域では、移動手段として車を利用する予定ですが、山間部では道路の寸断が起こることがあります。そうした状況でも、最寄の避難場所へ行けるように、事前に避難ルートの確認を行っています。
特に、電動アシスト自転車の購入を検討していますが、災害時には充電ができなくなる可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。災害時に使える移動手段を確保しておくことは、いざという時に冷静な判断をするためにも大切です。
地域との協力 – 防災意識の共有と助け合い
田舎では、地域住民との協力が欠かせません。移住後、私は地域の集会や草刈り、夏祭りに参加し、近隣住民とのつながりを大切にしています。災害時において、地域全体で協力することが大きな力となります。顔の見える関係を築いておくことが、いざという時の助け合いに繋がります。
さらに、地域の防災訓練や情報共有がない場合でも、近所の方々との連絡手段を確保し、互いに助け合う体制を作っておくことが重要です。田舎の生活では、こうした地域との連携が防災力を高める重要な要素となります。
まとめ
田舎暮らしでの防災対策は、単に災害に備えるだけでなく、日常生活そのものを防災に繋げるという視点が大切です。自給自足を進め、自然の力を活かし、地域とのつながりを大切にすることで、災害時にも冷静に対応できる準備が整います。これから田舎移住を考えている方々には、ぜひ実際の体験を元に、しっかりと備えを整えていっていただきたいと思います。
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