田舎暮らしを満喫するために欠かせない“家計管理”
田舎移住は、のんびりとした生活のイメージがありますが、実際には「収入と支出のバランス」がとても重要です。この記事では、山口県に移住した筆者がリアルに実践している家計管理術についてご紹介します。
家賃ゼロの暮らしが生む圧倒的な固定費カット
大阪にいた頃は月5万円の賃貸マンション暮らし。それが、空き家バンクを通じて130万円で購入した一軒家と、150万円(※うち補助金100万円)でリフォームを施したことで、現在は家賃ゼロの暮らしが実現しました。
年間60万円の固定支出をカットできたことで、生活にゆとりが生まれただけでなく、心にも余白ができたように感じています。物件探しの際は、多くの物件を見学し、地元の方との交流も経て、今の家を選びました。空き家は管理や手入れが必要ですが、その分、自由度の高い生活基盤が築けます。
鶏が支える“自給的”食生活:卵のありがたさを実感
食費はどこにいてもかかるものですが、特に最近は物価高の影響で家計を圧迫します。そんな中、飼っている鶏が産んでくれる卵は、日々の食卓を助けてくれる存在に。
朝に産みたての卵でつくる卵かけご飯は、わが家の定番。エサは野菜くずや米ぬか等を活用しており、食品ロスの削減にもつながっています。
光熱費を抑える「自然エネルギーとの共存」
水は井戸水を使い、風呂は薪で沸かす――そんな昔ながらの方法を今の暮らしに取り入れることで、光熱費を抑えることができています。
薪は地元の造園業者(購入した物件の売主さんからの紹介)やリフォーム業者(うちのリフォーム工事をして頂いた業者さん)から間伐材や端材を譲ってもらい、実質無料。風呂の火を焚く作業も、最初は手間でしたが、今では「薪風呂で温まる時間」が家族の癒しタイムに。体の芯まで温まり、自然の恵みに感謝するひとときです。
交通費と車:移動手段はコストと利便性のせめぎ合い
田舎では、交通の不便さから車は必須アイテム。筆者も中古車を約100万円で購入し、毎日の移動に活用しています。
もちろん、新車に憧れがないわけではありませんが、維持費や燃費、万一の故障リスクも含め、コストパフォーマンスを重視した現実的な選択となりました。地域によっては公共交通が乏しいため、生活の足をどう確保するかは事前の下調べが大切です。
副業とアルバイトで“収入の複線化”を実現
田舎暮らしの収入源は一つに頼るのではなく、複数の柱を持つことが鍵です。筆者の場合は、メルカリショップスでの中古品販売に加え、週3〜4日のアルバイトを組み合わせるスタイル。
アルバイトで安定収入を得つつ、空いた時間を副業や趣味にあてることで、無理のない働き方を模索中です。田舎では、季節ごとに畑で取れた野菜を販売したり、オンラインでの仕事を活用するなど、地域に根ざしつつも柔軟な収入スタイルが選べます。
「50-50」の暮らし:働きすぎない、遊びすぎない
週の半分は働き、半分は自由時間――これが筆者の田舎生活スタイルです。
午前中は畑やDIY、午後は数時間アルバイト、といったリズムをつくることで、「働き詰め」でもなく「ヒマすぎ」でもないちょうどよいバランスが保てます。お金だけでなく、心の余裕を含めた“家計のバランス”を整えることが、田舎で長く暮らすコツです。
地域とのつながりが生む“見えない価値”
田舎暮らしで忘れてはならないのが、「人とのつながり」です。地元の方との交流から、野菜を分けてもらったり、家の修繕を手伝ってもらうこともありました。
こうした助け合いの文化は、金銭的な節約以上の価値を生みます。お互いに顔が見える関係性だからこそ、暮らしに安心感と豊かさが生まれるのです。
おわりに:自分らしいバランスが“田舎暮らし成功の鍵”
田舎暮らしは、都会の便利さと引き換えに、自ら生活を設計する力が求められる生き方です。でも、その分だけ、自分の価値観に正直に生きられる自由があります。
家計管理はその土台。この記事が、あなた自身の「ちょうどいい暮らし方」を考えるヒントになれば幸いです。
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