田舎暮らしを考えている方々にとって、最適な移住先を選ぶことは非常に大切です。私自身、52歳で大阪府から山口県に移住してきた経験を基に、この地域の魅力をお伝えしたいと思います。山口県は、自然豊かな環境が広がっており、都市生活から離れて心地よい生活を送るには理想的な場所です。特に災害の少なさ、豊かな自然、物件の安さ、そして農業との触れ合いなどが私にとって移住の決め手となりました。今回は、私が実際にどのようなプロセスで山口県の田舎で新たな生活を始めたのか、その魅力とともに詳しくお伝えします。
山口県を選んだ理由

災害の少なさと住みやすさ
山口県を選んだ理由は「災害の少なさ」です。自然災害が頻繁に発生する地域を避けたかった私は、気象庁のデータを参考に、台風や地震、雪、火山のリスクを徹底的に調査しました。
台風の上陸数が多い都道府県
台風の上陸数が多い都道府県が気象庁のHP(1951年から2024年台26号まで)によりますと鹿児島県44回、高知県26回、和歌山県25回、静岡県22回、長崎県18回、宮崎県14回、愛知県12回。千葉県9回、熊本県8回、徳島県7回とあります。そこで、これらの地域を移住候補地から除外しました。
豪雪地帯と特別豪雪地帯
雪(寒いこと)が苦手だったので、豪雪地帯と特別豪雪地帯指定図を参考し、移住候補地から除外しました。それらに該当する都道府県は北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、滋賀県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県でした。
地震が多い都道府県
地震が多い都道府県を移住候補地から除外しました。
こちらもデータは気象庁(震度データベース検索)を参考に上位10都道府県を選定しました。選定結果はこちらになります。福島県、茨城県、宮城県、岩手県、熊本県、千葉県、栃木県、北海道、青森県、長野県です。
次に地震を考えた時、南海トラフ地震は避けてはならないのかなと考えました。死者の想定が多い都道府県を朝日新聞の記事を基にピックアップしました。静岡県、宮崎県、三重県、高知県、愛媛県、愛知県、和歌山県、徳島県、大分県となりました。これらの地域を移住候補地から除外しました。
活火山が多い都道府県
火山の噴火を想定する為、活火山が多い都道府県をしらべ、移住候補地から除外しました。気象庁が発表している活火山リストを参考に選定しました。東京都、北海道、鹿児島県、長野県、秋田県、福島県、群馬県、岩手県、山形県、岐阜県となりました。
これらの結果より災害が少ないであろう 埼玉県、神奈川県、大阪府、奈良県、山口県、香川県、福岡県、佐賀県、沖縄県に絞りました。
空き家バンクの物件数

先程選定した移住候補地が埼玉県、神奈川県、大阪府、奈良県、山口県、香川県、福岡県、佐賀県、沖縄県となりました。次にこれらの地域における空き家バンクの物件数を調べました。
調べ方は、「アットホーム 空き家バンク」で調べました。
調べた結果が下記になります。
地域 | 空き家バンク物件数 | 地域 | 空き家バンク物件数 |
埼玉県 | 31物件 | 山口県 | 239物件 |
神奈川県 | 39物件 | 香川県 | 39物件 |
大阪府 | 9物件 | 福岡県 | 184物件 |
奈良県 | 137物件 | 佐賀県 | 155物件 |
※尚、沖縄県は空き家バンクの物件数が0物件の為、表に表示しませんでした。
※2025年3月31日記事作成時点。
このような過程で、山口県を選定しました。
山口県は温暖な気候と穏やかな風景が広がっており、非常に住みやすい場所です。私のように、都市生活の喧騒から離れて、静かな環境での生活を求めている方にとって、山口県は理想的な場所だと感じました。
空き家バンクの活用と物件選び

移住先として山口県を選んだ後、次に行ったのは物件探しで、私は「空き家バンク」を活用して物件を購入しました。空き家バンクとは、地域の空き家を活用して移住を促進するシステムで、特に田舎暮らしを希望する方には便利な方法です。空き家バンクの物件は、広大な農地や山林がついていることが多く、自然との共生を希望する方にぴったりです。私が見つけた物件も、3000㎡の農地がついており、家庭菜園や鶏を飼うなどの農的な暮らしを始めるのに理想的な環境が整っていました。
物件選びでは、地域のハザードマップを確認し、災害リスクについても注意を払い、空き家バンクのスタッフと直接話をしました。その際、改修時の補助金に関する情報も得られました。田舎暮らしを始める際、多くの空き家バンク物件は改修の必要が多くあります。改修費用が高額になることもあるため、補助金の活用が非常に重要です。私の場合、改修に150万円の費用がかかりましたが、補助金の利用が認められ、改修費用の3分の2にあたる100万円を補助してもらうことができました。補助金の申請は、リフォーム業者を通じて行い、業者が書類提出のサポートをしてくれるため、特に手間もかかりませんでした。
改修費用を抑えるためには、補助金をうまく活用することが大切です。地方によって補助金の内容や金額が異なるため、空き家バンクのスタッフに事前に確認しておくと良いでしょう。
農地取得のプロセスと農業委員会とのやり取り

私が購入した山口県の物件には、3000㎡の農地が付いており、田舎暮らしを実現するためには農地の利用方法についてしっかりと事前に確認をしておくことが重要です。特に、農地が付属する空き家バンクの物件を購入する場合、農業委員会との打ち合わせが不可欠です。私も最初に農業委員会に電話をかけ、農地の取得とその利用について相談しました。農地の用途や農業の定義について詳しく質問し、家庭菜園や少数の鶏を飼う計画を伝えたところ、問題なく許可されることが確証され、安心しました。
農業委員会との協議を通じて、農地の利用に関する規制や許可の取得方法、そして農地の管理方法について明確に理解できたことが重要でした。農地を有効に利用するためには、耕作放棄地にならないように管理しなければならないことも認識しています。
農業委員会は定期的に農地の管理状況をチェックをおこなっていますので、農地を疎かにしていると農業委員会から改善指導を受けることがあります。そんな事態が発生しない為にも、事前にしっかりと打ち合わせを行い、農地の用途や管理方法を確認することで、後々のトラブルを避けることができると感じました。
スムーズに田舎暮らしを始めることができて良かったです♪
まとめ: 山口県での田舎暮らしの魅力と実現方法
山口県での田舎暮らしを実現するためには、空き家バンクの活用、農地取得の際の農業委員会との打ち合わせ、リフォーム補助金の利用など、いくつかのステップを踏む必要があります。しかし、これらのプロセスをしっかりと理解し、計画的に進めることで、より快適で充実した田舎生活を送ることができます。
私の経験を通じて、山口県の田舎暮らしは非常に住みやすく、自然に囲まれた環境で新しい生活を始めるのに最適な場所だと感じています。田舎暮らしに興味がある方は、ぜひ山口県を選択肢に入れてみてください。
コメント