鉄屑を売ってきた話|副収入への第一歩?

日記

先日、近所の空き家の解体作業で思いがけない出会いがありました。

長年放置されていたその家の鉄屑や銅線を譲ってもらえることになり、地域の人との信頼関係がもたらす温かさと、金属資源を有効活用する喜びを改めて実感しました。

今回は、その買取体験を通じて感じたことや、金属買取業者の選び方、そして今後の展望についてご紹介します。

解体現場との偶然の出会い

先日、近所で空き家の解体作業が行われていたのですが、思いがけないご縁から、そこから出た鉄屑や銅線などの金属資源を譲っていただけることになりました。実はその空き家、以前から私も存在を知っていた建物で、しかも元の所有者とは過去に少しだけ面識がありました。長年空き家となっていたその住宅が、ついに解体されると聞いたときは少し寂しさも感じましたが、それ以上に驚いたのは、解体を担当していた業者さんが、私が金属くずの回収業をしていることを知っていて、わざわざ声をかけてくださったことでした。

「こういうの、必要だったら持っていってください」と、ありがたいお言葉をいただき、鉄屑や銅線など、リサイクル可能な素材を丁寧に分けておいてくれたのです。解体現場というと、通常は大量の廃材が一括して処分されることが多いですが、こうして事前に声をかけていただけることで、資源の有効活用にもつながりますし、なによりも地域の中で信頼関係が築かれていることのありがたさを実感しました。

日頃から地域の方々との関わりを大切にしてきたことが、こうした形で思わぬ実りをもたらすこともあるのだと、改めて感じた出来事でした。小さな偶然かもしれませんが、こうした積み重ねが、地域とのより良い関係づくりや、持続可能な活動につながっていくのだと思います。

新しくできた買取業者に持ち込み

今回は、最近オープンしたばかりの金属買取業者に金属くずを持ち込んでみることにしました。いつもは顔なじみの業者さんにお願いすることが多いのですが、今回はあえて普段とは違うところを選びました。というのも、「どの業者がより高く買い取ってくれるのか」、つまり買取価格の比較をしてみたかったからです。

金属の買取価格は、基本的に「重量 × 単価」で計算されるため、この“単価”の部分が非常に重要になります。たとえば、同じ10kgの銅線でも、業者によって数百円以上の差が出ることも珍しくありません。日々の積み重ねを考えれば、この差は決して無視できるものではないのです。

今回は、よく出る鉄屑や雑線、アルミサッシなど数種類の金属をそれぞれ分別して持ち込んでみました。新しい業者ということもあり、接客対応が丁寧で、計量や査定のプロセスも明瞭で安心感がありました。結果としては、金属の種類によってはいつもの業者よりも若干高い単価を提示してもらえたものもあり、全体的にはまずまずの手応えでした。

こうした比較をしておくことで、今後の持ち込み先の選択肢が広がるだけでなく、買取業者との信頼関係を築いていくうえでも役立つと感じました。特に今のように相場が日々変動する時期には、複数の情報をもとに動くことが、結果的に利益を最大化することにつながるのだと実感した一日でした。

実際の買取内容と金額

今回、実際に買い取ってもらったのは、主に以下の3種類の金属類でした。

① 鉄屑(てつくず):70kg × 36円/kg = 2,520円
鉄は比較的手に入りやすい金属ですが、それでも70kgとなるとそこそこの量になります。

重量がある分、単価は安めでもまとまった金額になりました。特に今回は解体現場で出たものが中心だったため、種類としても扱いやすい鉄が多く、効率的に回収できました。

② 雑線(銅線など):7kg × 400円/kg = 2,800円
家電線などから回収される雑線は、見た目以上に価値のある素材です。

今回は7kgと少量でしたが、銅が含まれているため単価は比較的高め。保管しておいたものをまとめて出したことで、ちょっとしたプラスになりました。

③ アルミサッシ:11kg × 260円/kg = 2,860円
古い窓枠や建材から取り外したアルミサッシも、しっかりとした資源になります。

軽くて運びやすい上に、アルミは再利用価値が高いため、これも見逃せないアイテムのひとつです。今回の量では2,860円になり、十分納得のいく金額でした。

■ 合計金額は8,180円

全体としての合計金額は、8,180円となりました。量としては決して多くはありませんが、空き時間を使って集めたものがこうして“目に見えるかたち”でお金になるのは、やはり嬉しいものです。不要になったものや一見ゴミのように思えるものでも、適切に分別し、持ち込めば立派な資源になります。

こうした日々の積み重ねが、環境への貢献にもつながりますし、何より「もったいない精神」を実践できる点がこの仕事の魅力でもあります。少額とはいえ、ちょっとしたお小遣いにもなり、生活の中の小さな喜びを感じられた一日でした。

今後に向けて

今回の売却は、主に「金属の単価調査」を目的として行いましたが、実はまだまだ鉄屑を中心に相当量のストックが手元に残っています。今後は、このストックをさらに効率的に管理・分別しながら、より高い価格での売却を目指していく予定です。金属相場は日々変動するため、タイミングを見極めて適切に売り出すことが大切だと感じています。

また、単に持ち込むだけでなく、地域とのつながりや現場での情報収集をより積極的に活かしていきたいと考えています。地元の解体業者さんや建築関係者、さらには近隣住民の方々とのコミュニケーションを大切にし、解体やリフォームの予定をいち早くキャッチできるネットワークづくりに努めていきたいと思います。

こうした地道な情報収集や地域との連携は、単なる資源回収を超えて、持続可能な資源循環の一翼を担う重要な役割を果たすと信じています。そして、これらの活動が積み重なっていくことで、現在は小規模な副収入ではありますが、将来的にはもう少し大きな収益の柱となり、生活の安定や新たな挑戦の基盤になることを目標にしています。

まだまだ始まったばかりの取り組みですが、これからも一歩一歩丁寧に、地域と共に歩みながら、金属回収・リサイクルの可能性を広げていきたいと考えています。

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