田舎暮らしを支えるインターネット環境の整備

住まい・インフラ・生活環境

山口県の山間部に移住してから、自然に囲まれた生活を満喫していますが、田舎暮らしの快適さを支える大切なインフラのひとつが「インターネット環境」です。私は現在、空き家バンクを通じて手に入れた古民家に暮らし、3000㎡の田畑で鶏を育て、家庭菜園に挑戦しながら、メルカリショップスでCDやDVDの販売も行っています。さらに、ブログの更新やリモートの情報収集など、ネットは日々の生活と仕事に欠かせません。

この記事では、私自身が田舎暮らしで経験したインターネット環境の選定や導入時の工夫、利用して感じたこと、そしてこれから移住を考えている方へのアドバイスを、実体験をもとにお伝えします。

移住先のネット環境は重要な判断材料だった

私が大阪から山口県の山間部へ移住する際、物件探しで最も重視した条件の一つが「インターネットが使えるかどうか」でした。もしインターネットが使用できないエリアだったなら、その物件は選択肢から外していたと思います。それほど、私にとってネット環境は移住生活を成り立たせるための重要なインフラだったのです。

物件を紹介してくれた空き家バンクの担当者からは、地域に根付いた「ケーブルテレビ契約によるインターネット回線」を薦められました。地域住民の多くが利用しているとのことで、安定性はお墨付きでした。しかし、私はテレビの地デジ化以降、テレビ視聴をしていなかったため、ケーブルテレビとの契約には魅力を感じませんでした。

最初に試したauのWi-Fiは山間部では使えなかった

引っ越し後、最初に試したのはauのホームWi-Fiでした。

スマホはUQモバイルで使えていたため、同じ回線のauも問題ないだろうと考えたのですが、これが完全な誤算でした。家のある山間部では電波が非常に弱く、全く実用にならなかったのです。

この経験から、「スマホが使える=Wi-Fiも使えるとは限らない」ということを痛感しました。キャリアによって電波状況が異なるため、ネット回線の選択は実際に使ってみないと分からない部分が多いです。特に山間部や農村地域では、地形や周囲の環境が電波の届き方に大きく影響することがあります。

安定して使えるdocomoのWi-Fiを選択

auが使えなかったため、次に試したのがdocomoのホームルータータイプのWi-Fiでした。こちらは問題なく使用でき、通信も安定していたため、正式に契約しました。以来、数年にわたりdocomoのWi-Fiを利用していますが、メルカリの出品や在庫管理、ブログ更新、YouTube視聴など、日常的なネット利用には全く問題がありません。

一部、月に数回ほど深夜の時間帯に一時的に使えなくなることがあるのですが、これはおそらくメンテナンス等の影響と思われ、翌朝には復旧しています。生活や業務に支障をきたすことはなく、コストパフォーマンスも非常に良好です。

ケーブルテレビ回線とのコスト比較

docomoのWi-Fiを選んだもう一つの理由は「初期費用の安さ」でした。地域で主流のケーブルテレビを通じたインターネット回線を導入するには、初期工事費として10万円程度の見積もりが提示されました。それに対して、docomoのWi-Fiは工事不要で、機器設置だけで即日利用可能。初期費用もほぼかからず、非常に手軽でした。

田舎では何かと出費がかさむため、「初期費用の有無」は非常に大きな判断材料になります。どちらが長期的に安いかはプラン内容によって異なりますが、「トータルコスト」で考えることが大切です。

田舎でもネットが使えるからこそできる仕事や暮らし

安定したネット環境があることで、私は以下のような活動が田舎でも可能になっています。

  • メルカリショップスでCDやDVDなどを販売(年1000枚以上の実績)
  • ブログを通じて情報発信
  • 新しい副業の情報収集やオンライン手続き
  • 動画視聴や音楽鑑賞などの娯楽
  • 地域イベントの情報収集や天気予報の確認

これらすべてが、山の中に住みながらも都市部と遜色のない情報環境を保てている要因です。ネットがなければ、生活も仕事もかなり制限されていたと思います。

田舎移住を考えている方へのアドバイス

これから田舎に移住しようとしている方に向けて、インターネットの契約プロセスについて以下のようなポイントを意識することをおすすめします。

インターネットの契約プロセス
  • 手順①
    実際の電波状況を確認する

    スマホがつながっていても、Wi-Fiルーターがうまく動作しない場合があります。可能であれば、各社のホームルーターをお試しで使ってみて、どのキャリアが最も安定しているか確認しましょう。

  • 手順②
    初期費用とトータルコストを比較

    ケーブルテレビのような有線接続は安定性が高い一方で、導入時に大きな工事費がかかる場合があります。工事費、月額料金、解約時の手数料などを事前にチェックしましょう。

  • 手順③
    工事不要なWi-Fiは導入が手軽

    docomoなどのホームWi-Fiは、設置が簡単で導入もスムーズです。引越し直後にすぐ使いたい方や、初期費用を抑えたい方には特におすすめです。

  • 手順④
    「ない」とあきらめないこと

    山間部でも、電波の届く場所は必ずあります。家の中でルーターの設置位置を工夫するだけでも改善する場合があるため、諦めずに試行錯誤することが大切です。

まとめ|田舎でもネットがあれば快適に暮らせる

田舎暮らしというと、インターネットが使いにくいというイメージを持たれがちですが、実際にはキャリアやサービスの選び方次第で、山間部でも十分に快適なネット環境を手に入れることができます。

私自身、docomoのWi-Fiを選んだことで、通信の不安を感じることなく、販売や情報発信、娯楽を田舎でも自由に楽しめています。ネットがつながるからこそ、田舎暮らしの幅が広がり、収入源も確保でき、日々の生活がより豊かになっています。

これから田舎に移住を考えている方は、ネット環境の整備を「生活の基盤」としてしっかりと準備することをおすすめします。それが、あなたの田舎ライフをより快適で、実りあるものにする第一歩になるでしょう。

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